日常に活かす密教


日常に活かす密教

◆「運」はこうすればつかめる
◆「四苦八苦」の本当の意味とは
◆商売繁盛のコツ「自利利他」のすすめ
◆「儲かる」には「諸人」を「信者」にする
◆「八つの正しい道」とは何か
◆人の心を揺り動かす「八つの風」
◆あなたは「十二の因縁」に縛られている
◆近江商人は商売を仏教から学んだ
◆人を毒する「三つの煩悩」とは何か
◆欲の深さで死後行く道が決まる

◆欲の深さで死後行く道が決まる


人は、食欲・性欲・睡眠欲・財欲・名誉欲という五つの欲望を満足させようとして、
そのために自分の命を失ったり、体をこわしたりするのです。

そのうえ、欲の深さの程度によって、死んでからでも「六道四生に輪廻する」と、いわれています。

六道というのは、地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天人道という、六つの道を歩くことになります。

また、四生というのは、生物が地球という星に生まれてくるには、四つの生まれかたがあるというのです。

一つは
「胎生」といって、人や獣のように、お腹から赤ちゃんとして生まれてくる。

二つは
「卵生」といって、鳥のように卵で生まれてきて、あとで、ふ化する生まれ方。

三つは
「湿生」といって、カビやバイキンのように湿ったところから生まれてくる。

四つは
「化生」といって、蝶のように卵で生まれて、毛虫に変わり、ふたたび変わって蝶になるという具合に、お化けのように生まれ変わる。


こんな風に自分の欲深な心にしたがって、あの世は六つの星への道をたどったり、四つのなかの一つで生まれ変わり、死に代わりするのです。

それは、あたかも車輪が廻転しているように、永久に同じところを回っているから「輪廻」というのです。

その輪から抜け出すには、欲の心を「無くせ」とはいいません。
もっと「少なく」すれば輪廻から抜け出して、悟りの彼岸へいくことができるのです。


欲を少なくすれば、五つの徳が身につきます。
それは、

欲が少ないから―

一つには、
他人にこびへつらう気にならないので、自分を卑下する必要がありません。

二つには、
いろいろと他の欲が出ません。

三つには、
心がいつも安らかである。だから、安心できるのです。

四つには、
何か事が起きても、不足を嘆くことがありません。

五つには、
不足と思わないから、カッとならず、いつも平静でいられます。



欲を少なくすれば、六道四生を輪廻しないばかりか、こんな五徳があるのです。




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