今月の「おといれだより」から | 【八幡大師 大日寺 公式サイト】

今月の「おといれだより」から


おといれだより 平成30年8月号(No.443) から、一部内容のご紹介

おといれだより 平成30年8月号(No.443)
【 目次 】

◆日本人の躾(第103回) 「有終の美」
◆仏事講座「もっと知りたい仏の世界」 ~お仏檀にお供えしたご飯は“いつ”下げたらいいの?~
◆知っていますか?「暮らしに生きてる仏教語」 ~弟子~
◆弘法さんのことば(第60回) ~六大の遍ずる所、これ我が身なり~
◆得度式の感想 ~三十四期 弘般~
◆修行僧の活動日誌
◆お大師日に参加しよう!
◆妙喜の密教料理 ~なすがおいしくなりました~
◆自然カレンダー 【葉月(はづき)】 「新暦、旧暦、六曜、二十四節季、旬の食べもの」
◆密教占い あなたの8月を占う
◆八幡大師大日寺 8月の行事案内ほか



◆弘法さんのことば <平成30年8月号より>


~六大(ろくだい)の遍(へん)ずる所、これ我が身(しん)なり~

「人間の体はなにからできていますか?」と尋ねますと、その答えには炭素・窒素・カルシウムなどという科学的用語が返ってきます。

仏教のほうでは、地水火風という四大から成り立っていると考えます。

もうちょっと詳しくいうと、地というのは大地の塵のことです。
この塵のなかには炭素もカルシウムも入っています。
水は水分ですし、火の根元は日光です。
風は酸素や窒素を含んでいる空気を動かして呼吸をすることです。

ここでもう一つ「空」というのを加えます。
この空は、地水火風を入れる風袋、つまり容器です。
これで地水火風空という五大になります。

この風袋は心を入れる容器でもあります。
その心のことを「識」といって、ついでにそれも風袋に入れて、地水火風空識の六大というのです。

識という心はなにをするのかといいますと、四大からできている肉体が目で見たり、耳で聞いたり、鼻で嗅いだり、舌で味わったり、指先で触ったりしたことを「空」が感じます。

空はどう感ずるかというと、目が見たことを美しいと感じたり、耳が聞いたことをやかましいと感じたり、鼻が嗅いだことを臭いと感じたり、舌が味わったことをまずいと感じたり、指先で触ったことを痛いと感じたりします。

そして、空は感じたことを「識」に伝えて判断を仰ぐのです。
識はそれを裁判官のごとく判断して「それは道理にかなっている」とか「そいつは無理だ」とか分別するのです。
そのことを「識別する」というのです。

こうして考えてみると、四大や五大、六大といっても、みんな宇宙の塵が寄り集まってできあがったものが自分の体なんですね。

「じゃあ、俺はなんだ?」と自問自答してみます。

〈俺は宇宙の塵か! そうすると、俺が一所懸命にあくせく働いて貯めたお金も、三十年ローンで買ったこの家も、うちのかわいい娘も、みんな宇宙の塵になるのか〉

そう思って身のまわりを見回してみると、娘とじゃれあっている三毛猫も、ぬいぐるみの犬も、水槽のなかの金魚も、いや台所のゴミまでもが自分と同じように大切に思えてくるのです。





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