おといれだより 平成28年4月号(No.415) から、一部内容のご紹介

おといれだより 平成28年4月号(No.415)
【 目次 】

◆日本人の躾(第75回) 「断悪修善」
◆仏事講座「もっと知りたい仏の世界」 ~いさん 2~
◆知っていますか?「暮らしに生きてる仏教語」 ~元の木阿弥(もとのもくあみ)~
◆弘法さんのことば(第32回) ~眼明らかなれば、途に触れて皆宝なり~
◆お釈迦さまの旅立ちと慈悲の物語
◆やっているぞ!こんな私でも<修行僧ダメ日記> (二十四期生 庸弘)
◆妙喜の密教料理 ~納豆の炊き込みご飯~
◆自然カレンダー 【卯月(うづき)】 「新暦、旧暦、六曜、二十四節季、旬の食べもの」
◆密教占い あなたの4月を占う
◆八幡大師大日寺 4月の行事案内ほか



◆お釈迦さまの旅立ちと慈悲の物語 <平成28年4月号より>


4月8日は、お釈迦さまがこの地球という星に王子さまとして生まれた日です。
幸せな毎日を送っていたお釈迦さまは、あるとき…
人はなぜ生まれてくるのだろう。
人はなぜ死ぬのだろう。
人はなぜ病気をしたり苦しんだりするのだろう。
人はなぜ老いていくのだろう。

と考えるようになりました。
そしてその原因を知りたくなり王子さまとしての生活を捨てて難行苦行の修行の道を進んだのです。

…ところが、3年もすると体を痛め、苦痛と動かぬ体にただ耐えるだけの修行をすることになりました。
そして痩せ衰えて考えることさえも出来なくなってしまいました。

すると、天から声がしました。
『さぁ、沐浴をして身を清め、静かに自分の心を見つめてごらんなさい』
と。

お釈迦さまは、さっそく川に入ると、あまりに痩せ過ぎていたためプカプカと浮いてしまいました。
それを見ていた村娘スジャータが、乳粥を飲ませてくれたのです。

元気を取り戻したお釈迦さまは菩提樹の木の下に座り、瞑想に入りました。
そして12月8日に
『この世の中は移ろって行くものであり、何一つ定かなものはないのだ。
人は生まれ、病になり、老いて死んでいくものなのだ』
ということがわかったのです。
これを成道(悟りを開いた日)といいます。

すると帝釈天があらわれ「お釈迦さまだけが分かったのではずるいよ。みんなお釈迦さまと同じように苦しんでいるんです」とうったえると、〝よしわかった〞と決意して、それから死ぬまでインド全域をまわり、生まれた以上は誰もが持っている〝苦しみや悲しみ〞は無くなりはしない、自分が苦しく辛い時も他人(子供や妻や夫が)が辛く苦しい時も同じなのだと説いて回ったのです。
そして同時に、あの沐浴をした日に痩せ細ったお釈迦さまの目を見て「だいじょうぶですか?」と乳粥を飲ませてくれたスジャータの本当の優しさを思い出し、
「自分がしていただいて嬉しかったことは他人にもしてあげなさい。それが慈悲の心です」
と、死ぬ直前まで説いたのでした。





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