おといれだより 平成28年8月号(No.419) から、一部内容のご紹介

おといれだより 平成28年8月号(No.419)
【 目次 】

◆日本人の躾(第79回) 「妄語せず」
◆仏事講座「もっと知りたい仏の世界」 ~終戦の日にご先祖を想う~
◆知っていますか?「暮らしに生きてる仏教語」 ~どうどうめぐり~
◆弘法さんのことば(第36回) ~大士の用心は、同時にこれ貴ぶ~
◆十三仏について
◆修行僧の活動日誌
◆妙喜の密教料理 ~きゅうりの和風ソテー~
◆自然カレンダー 【葉月(はづき)】 「新暦、旧暦、六曜、二十四節季、旬の食べもの」
◆密教占い あなたの8月を占う
◆八幡大師大日寺 8月の行事案内ほか



◆十三仏について <平成28年8月号より>


十三仏(じゅうさんぶつ)とは「十方三世」の仏さまを代表する十三人の仏さま方です。

十方三世に拡がる宇宙は、どこまで行っても果てがありません。
地平線や水平線もなく境界線もないのです。
境界線がないから内側も外側もなく、中心というものもないのです。

ただ、あるものは「十方」という方角に拡がる空間と「三世」という時間だけです。

十方というのは、北・北東・東・東南・南・南西・西・西北の八つの方角と、上・下の二つの方角です。

また、三世というのは、過去の世・現在の世・未来の世という三つの世を移っていく時間のことです。

この宇宙は、えたいの知れない霊界です。
宇宙の霊界には数多く仏さまの世界が、それぞれの方角に展開されています。

この仏さまの世界を「知恵の仏さまの世界」と「慈悲の仏さまの世界」に分けて、絵で表わしたものを「曼荼羅(まんだら)」といいます。

この曼荼羅には「金剛界曼荼羅(こんごうかいまんだら)」と「胎蔵界曼荼羅(たいぞうかいまんだら)」の二種類がありますが、一種類だけでは半人前で、二種類あわせて一人前なのです。
それは、たとえば人間の体が「体のなかに心が宿り、心があるから体がある」ようなものです。

したがって、金剛界曼荼羅を「知恵の心」とすれば、胎蔵界曼荼羅は「慈悲の体」ということになります。

宇宙にあるものは、すべて「二コ一(にこいち)」で成り立っています。
光があれば影があり、昼があれば夜があるように、金剛界があれば胎蔵界があり、
そして、この世があればあの世もあるのです。

しかも、宇宙は回っています。
太陽は銀河系のなかを回り、地球は太陽を回り、月は地球を回ります。
もっと小さな、目に見えないような世界の「原子」にしても、電子が原子核を回っています。
人間の体のなかでも心が回っているのです。

曼荼羅というのは、自転車の車輪のように「調和のとれた円」ということです。

車輪の軸と、タイヤをはさんでいるリムが、スポークでバランスよく結ばれているように、
曼荼羅も「大日如来(だいにちにょらい)」という仏さまを中心に、周囲の仏さまがバランスよく配置されています。

十三仏は、曼荼羅の大勢の仏さまの中から代表的な仏さまを、十三人選び出したもので、五人の如来さまと七人の菩薩さまと、一人の明王さまで成り立ち、それぞれ順番が決まっています。

そのなかには「真言宗」「天台宗」「浄土宗」「禅宗」「浄土真宗」「日蓮宗」などの各宗派の本尊さまが含まれているので、どの宗派のお宅でも法事のときは、この「十三仏」をおまつりするのです。

それでは、次号以降のおといれだよりで、十三仏さまをご紹介していきましょう。


胎蔵界曼荼羅、金剛界曼荼羅






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