おといれだより 平成29年3月号(No.426) から、一部内容のご紹介

おといれだより 平成29年3月号(No.426)
【 目次 】

◆日本人の躾(第86回) 「外道を信ぜず」
◆仏事講座「もっと知りたい仏の世界」 ~「千体地蔵とは?」「千枚流しとは?」~
◆知っていますか?「暮らしに生きてる仏教語」 ~貧者の一灯~
◆弘法さんのことば(第43回) ~遠近に趁り逐い、名利の坑に墜つ~
◆二十八年秋の彼岸法会に参加して 三十期 道縁
◆妙喜の密教料理 ~塩昆布の炊き込みご飯~
◆自然カレンダー 【弥生(やよい)】 「新暦、旧暦、六曜、二十四節季、旬の食べもの」
◆密教占い あなたの3月を占う
◆八幡大師大日寺 3月の行事案内ほか



◆知っていますか?「暮らしに生きてる仏教語」 <平成29年3月号より>


今回紹介する言葉は「貧者の一灯(ひんじゃのいっとう)」です。

高野山の奥の院(お大師さまのご廟(びょう)があるところ)に、貧者の一灯が消えることもなく燃え続けています。

昔々、高野山の夏、亡き人たちの供養のために万燈会(まんどうえ)を行いました。
奥の院の一の橋よりご廟までの道に富める者も一般の人々も灯りを供えました。

母の看病をしている1人の娘は思いました。

“私も一灯でよいからお供えしたい。でもお金がない。そうだ私の黒髪を売ろう”
(当時の女性は、黒髪が命より大切だったのです)

と思い立ち、一灯をお供えしました。

翌朝になると全ての灯りは消えましたが、黒髪を売ったお金で油を買い供えた灯は消えるどころか千年以上たった今も大切に燃え続けているのです。

インドの阿闍世王受決経(あじゃせおうじゅけつきょう)という説法の中にも、余裕ある富者の布施も大切だが、自分の身を削ってでもお供えする者の心の尊さを説く同じ様なお話しがあります。





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