おといれだより 平成30年4月号(No.439) から、一部内容のご紹介

おといれだより 平成30年4月号(No.439)
【 目次 】

◆日本人の躾(第99回) 「三毒を調伏」
◆仏事講座「もっと知りたい仏の世界」 ~親切とおせっかい~
◆知っていますか?「暮らしに生きてる仏教語」 ~どっこいしょ~
◆弘法さんのことば(第56回) ~医王の目には 途に触れて皆薬なり~
◆出家と家出の違いって?
◆修行僧の活動日誌
◆自然カレンダー 【卯月(うづき)】 「新暦、旧暦、六曜、二十四節季、旬の食べもの」
◆密教占い あなたの4月を占う
◆八幡大師大日寺 4月の行事案内ほか



◆出家と家出の違いって? <平成30年4月号より>


出家と家出の違い 辞書には出家は家を出て仏門に入ること、家出とは密かに家を抜け出ることとあります。

同じように家を出るのに何が違うのかな?

大日寺住職の説によると
「上に出るのと下にでるのとの違いさ!」

解説しましょう。
上に出るとは天国に行くこと、つまり生きるとは何をすることなのかという悟りを求めて修行という勉強をすること。

家出は家族の一員として居られなくなり脱出してしまうこと。
しかし脱出した先に待っているのは地獄の生活、まさに下に出ることになります。
でも地獄に居てはいけないと気がついて、生きることに一所懸命な気持になると・・・
あら不思議、ご先祖さまという強い味方が付いてくださり、家出というきっかけにより「生きる力」を得ることが出来るのです。


出家とは俗世を離れて仏門に入るとありますが、では、なぜ俗世を離れないといけないのでしょうか?

俗世は〝おいしいものだらけ〞〝楽しいものがいっぱい〞〝流行のものやカッコイイものにあふれている〞そしてそれらが〝楽をして手に入る〞誘惑だらけの世界です。
そんな俗世にいると人間が本来持っている工夫をして考え生み出すという素晴らしい才能を閉じ込めてしまったままの生活になります。

そこで人間本来の魂が「これではいけない。もっと別の生き方があるのでは」と、その人から飛び出るのですが、そのときに「上に出る」か「下に出る」かの違いだけなのです。

では、出家して僧になったらどうなるのか?

僧の生活は自発的に戒律(人が守るべき掟)を守り俗世で楽しんだ「欲」から遠ざかった生活をし、清らかな心作りを目指して粗末な衣服や食事に満足出来る自分作りをしていきます。

人の心の中には〈自分は思うように生きているのか?〉〈自分の人生はこれで良いのだろうか?〉といった過去への後悔や未来への不安がいっぱいです。
でも、幸せになりたいと願っているのが人間です。


大日寺は住職が、お坊さんの修行にふさわしい山の中ではなく東京のド真ん中、渋谷や原宿まで歩いて20分、それも最寄り駅へ1分のところに敢えて作りました。
その理由は「俗世の欲の中でこそ本物の修行が出来るのだ」という信念からです。

怠けた坊主のことを「頭を剃って心を剃らず」といいますが、大日寺では「心を剃って頭を剃らず」出家も家出もせずに今のそのままのあなたが自分らしく目的をもって生き抜いていく方法を身に付ける「准僧侶」を目指す密教教室を開いています。

 

准僧侶  





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