密教を企業経営・人材育成に役立てる

大日寺の企業研修

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大日寺の密教的企業研修

大日寺では企業のご要望に応じて、大栗道榮の経営に関する長年の考え方を凝縮したものを研修に落とし込み、副住職である大栗妙喜が指導しています。大手企業をはじめ、あらゆる業種からお声がけいただき実施しています。

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研修コース例

 経営マネジメント研修(初級・中級・上級)
 リーダーシップ研修
 社員の躾研修
 働き方研修
 コミュニケーション研修
 密教と経営
 社員、部下、上司のメンタルコントロール法
 

無になり、心を空っぽにすると会社の欠点が見えてくる

仏教には儲けの秘訣が満載

なぜ仏教が経営に結びつくのか、疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。
それをこれからご説明していきます。

そもそも仏教(釈迦の教え)というのは『人間が日常生活をどう生きていけば良いのか』という教えなのです。
全く生活の教えそのものですから、何もとりたてて難しく考えることはありません。

海の向こうのマホメットになりますと、日本の仏教よりもっと日常生活に近い教えをしています。
例えば、財産がある場合には、長男には何パーセント、奥さんには何パーセントあげなければならない・・・
そんな細かいことまで書いてあります。

仏教はそこまで細かく書いていませんが、それでも色々ある仏教の本を見てみると、財産のこと、生活のことなど、やはり似たようなことが書いてあります。
つまり仏教というのは、非常に生活に即したものなのです。
だからこそ、仏教に経営を学ぶことが商売繁盛にも結びつくということになるのです。

さて、経営の意味を考えてみましょう。

まず「経営」のという字は「営む」ということです。
それぞれの生活があって、食事をして、寝て、遊んで・・・色々なことをひっくるめての生活という意味です。

そして「経営」のという字は、お経ので、これはつまり地球の経度・緯度の「経」、要するにひとりひとりの毎日の生活に『縦糸を通す』ということなのです。
ちょうど数珠のように、ひとつひとつの生活の要素のすべてを糸でくくっている状態のことです。

あなたには部下がいると思います。
数人あるいは数十人かもしれません。
その部下たちの考えがバラバラで、まるで別々の生活をしていたら、どうなるでしょうか。
当然、会社としての経営は成り立たないでしょう。

会社でも商店でも、経営をしていくには、一本の筋のなかにひとりひとりを通してしまわなければなりません。
これが、できているようで、なかなかできていないのです。

お釈迦様が仏教の布教を始めた頃のことです。
当時、お釈迦様には沢山の弟子がいて、何千人もの集団でした。
グループの中には、いろいろな考えをする人がいます。

それらを一本にまとめるには、どうしたら良いのか。
つまり、どうやって経営していったら良いのか。
その経営の仕方を書いたものが「お経」なのです。

したがって「仏教」「お経」というものは、これほど経営者にとって大切なものはないといってもいいぐらいのものなのです。
仮にあなたの会社、あるいは商店の人間が働ける期間を五十年とした場合、二代に渡ったとしても、たかだか百年そこらの歴史しかありません。

しかし、仏教や宗教のサイクルは非常に長いのです。
これを会社に置き換えると、信じられないくらい長い間、経営をやってきたことになります。
これは、仏教会社の経営ノウハウをぜひ知って、取り入れなければ損というものです。


「いい人材がいない」と愚痴る人は、発見する目を持っていないだけ

さて、どこの会社でも商店でも、人材について悩まれていることが多いようです。

「いい人材が欲しい」
「後継者を見つけるにはどうしたらいいのだろう」

お釈迦様は、こうした『人材や後継者を得るにはどうしたら良いのか』についても言っています。

お釈迦様は別名「医王」といいます。
お医者様の王様ということです。
この医王は、道を歩いていて、「あっ、この草は何に効く」「この草は何に効く」と、薬草の名前と効用を全部言い当てたといわれています。

お釈迦様でなくても、同じように優秀な採鉱者などは、砂利の中からダイヤモンドの原石を何の苦もなく、ひと目で探し当てることができます。
そしてその通り、原石をみがいていけば、素晴らしいダイヤモンドになるのです。

あなたの会社の中にも、優れた薬草(人材)、優れたダイヤモンドの原石が必ずいることでしょう。
それを発見する目を養って欲しいのです。
これが経営者にとって一番大切なことなのです。

では、どうすればそういった目を養うことができるのか。
これはもう、雑念を捨てて無心になるしかありません。

こんな言葉があります。
「小にして学べば、壮にして為すあり」
「壮にして学べば、老いて衰えず、老いて学べば、死して朽ちず」

私自身も高野山を出て数十年になりますが、ずっと勉強を続けています。
そして商売もしました。
その時に、この仏教思想をうまく工夫して事業の発展に役立てられないか、と考えたわけです。
そして、ずっと研究し続けて成功したのです。


お経を唱えて命拾いしたお婆さん

話は飛びますが、私の古くからの友人に、日本を代表する大企業M社の取締役がいます。
彼と知り合ったのは、私がまだ非常に若い頃で、彼もまだ主任か課長補佐の時代でした。
でもその時、初めて会った彼の頭に後光がさしているのが見えました。
そこで私は彼に「お前はM社の重役になるぞ」と言いました。
果たせるかな、その後、彼は大抜擢を受けて取締役になったのです。

その彼ですが、若い頃は京都の仏教大学に入っていて、布教活動をしていました。
ある時、若狭湾の島に渡ろうとしたところ、漁師のお爺さんとお婆さんが出してくれた小舟がひっくり返ってしまったそうです。
当然、みんな海に放り出されてしまいました。
まわりを見渡すと、お婆さん一人が見つかりませんでした。
いくら捜しても、お婆さんの姿が見えません。
そこで皆でひっくり返った小舟を起こすと・・・お婆さんがポコンと姿を現したのです。

なぜ助かったのかと言うと、ひっくり返った小舟の底にすっぽり入り、そこに空気があったから助かったのです。
普通の人なら、あわてふためいて、二、三分ともたなかったことでしょう。
でもお婆さんは、「もう駄目だ、阿弥陀さんが迎えに来てくれた、南無阿弥陀仏を唱えよう」と思い、落ち着いて念仏を唱えていたそうです。

その時はもう、自分の我というものは何もなく、死ぬか生きるかということも考えずに、ただ、ただ、無心で念仏を唱えていたわけです。
そして助かったのです。

こういう人を「妙好人(みょうこうにん)」といいます。
欲も得も何もないという意味です。


心を空っぽにすれば、すべての長所短所が見えてくる

私が言いたいのは、会社を経営するには、こうした「妙好人」になれということです。
妙好人にならなければ、将来を見ることはできません。
人材という原石を発見することはできません。

自分がになって、になって、心が空っぽになった状態で、自分のことや商売のこと、社員のこと、あるいは得意先の人のことを見てください。
すると、誰が優れた人で誰がダメな人か、誰が伸びる人で誰が落ちていく人なのかが直ぐにわかるはずです。
それがわからなければ、優れた経営者とはいえないでしょう。


いろいろと述べてきましたが、あなたは今、私の話で心に残ったことのひとつだけを覚えておいてください。
そして、そのひとつを実行してください。

「仏教とは、宗教とは、知識より行え」といいます。

仏教も経営も『99パーセントが行いで、1パーセントが知識』で良いのです。
発明王のエジソンも「天才とは1パーセントのインスピレーション(霊感)と99パーセントのヴァースピレーション(汗を流すことだ)」と言っています。

とにかく、一つ実行してください。
繰り返して一つずつ実行していったら、あなたの会社は知らないうちに倍にも三倍にもなっていくことでしょう。

企業研修 実施例

某大手通信会社

 研修タイトル:リーダーシップ研修

 研修内容:

某大手通信会社の経営者候補に向けたリーダーシップ研修。
密教的リベラルアーツ、五明について。
リーダーとして、どう振る舞い、どう成長していくべきか。

某大手電気会社

 研修タイトル:経営マネジメント研修 上級

 研修内容:

某大手電気会社の稼ぎ頭と言われる部署を対象にした、次期部長候補のマネジメント研修。
般若心経に込められた意味を理解し、リーダーとしての「生き方」「考え方」への示唆を得る。
人間として、日本人として、リーダーとして、人生をいかに生きるべきか。
会社の経営理念の本質について解釈・問答する。

受講者の声

内容について

マネジメントとして、人として、哲学を理解すること、精神面の安定を意識して日々過ごすことの大切さを知りました。密教の教えは大変参考になりました。

講演者へのコメント

日々の生活の中で、神・仏に対して依存(期待)している事を改めて認識いたしました。3時間弱の短い時間でしたが、今日教えて頂いた事を念頭において、正しい人生を送って行きます。


内容について

違った視点から人との関わり、あり方を伺うことで、今後、上司・部下に対する接し方を改めて考える良き機会となりました。

講演者へのコメント

言葉を用いてわかりやすく説明頂き、密教や人に関する考え方、理解が深まりました。ありがとうございました。


内容について

事業の目的、生きるという事を深く考えるのに、考える立ち位置、視座を正してくれるヒントが多数あり、良かった。

講演者へのコメント

神、仏に対する断片的な理解を(もやっとした気持ち)整理することができ、すっきりしました。 預かっている命を最大限活かして行きたいと思います。


内容について

人として、日本人としてのあるべき姿、心の持ち方、悩みへの考え方など、明確に示していただき、何かすっきりしました。

講演者へのコメント

個人的な質問をさせていただきましたが、明確に回答いただき、ありがとうございました。こちらもすっきりした気持ちになりました。


内容について

これまで仏教、密教の教えをお寺の住職から聞いた事はあったが、毎回5分程度で、今回のようにまとまった時間で講話を聞いたことがなく、仏教の教えに関する造詣が少し深まった。 五感に加えて心を働かせることを実践して、何が得られるか、自分自身で試してみます。

講演者へのコメント

難しい内容の話をわかり易くお話し頂き、ありがとうございました。仏教の教えが知らず知らず自分の身に染み付いていると気付きました。


内容について

考え方、姿勢は何にでも(会社、生活、スポーツ・・・)共通して活かせることを理解しました。 受講前はカリキュラムとの関連がよくわかりませんでしたが、とても有益でした。

講演者へのコメント

日常の生活の中で仏教について意識していませんでしたが、実は身についていることに気付かされました。 苦しいことに流されないように強い意志、思いを持ち続ける必要があると認識しました。


内容について

宇宙の中の自分や大きな世界から見た自分など、普段余り考えない視点から見ることが出来、非常に良かったと思います。

講演者へのコメント

話を聞き終わって、非常にさわやかな気持ちになりました。 朝に今日一日を想う落ち着いた時間と、寝る時にふり返りをする生活を心がけます。一生勉強と思いました。

  

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