Home » 日常に活かす密教 » もっと知りたい仏の世界 » 献杯ってどういう手順でやるの?
質問
妙喜さん、ご無沙汰しています。
妙喜
まあ!久しぶりですね。
でも元気のない声だけど、どうかされたのですか?
質問
ぼくは本家の跡取りなのですが、
このたび叔母が亡くなり、七七日の法要と納骨の後で行う、お斉の席で“けんぱい”をしてほしいと、従兄弟からたのまれました。
妙喜
よかったじゃない。
本家としての役目をはたして下さいね。
質問
実は大日寺の勉強会に行っていた時、けんぱいの意味や、やり方を教えていただいたのですが・・・
メモをとらなかったので、すっかり忘れてしまって・・・
妙喜
献杯とは、お酒の入った杯を亡き人に献ずること。
あなたは乾杯と混同しているのでしょ?
乾杯とは祝ってお酒の入っている杯を飲み乾すということです。
では順番を言いましょう。
まず、お施主さまのご挨拶があって、
次に本家の○○さん献杯をお願いいたしますと指名されます。
そこで、あなたは叔母さまの良い思い出等を1~2分話されてから、
「ご指名ですので献杯の音頭をとらせていただきます。皆様、杯を持たれてご起立ください」
と言ってください。
そして、上座に奉られている位牌に全員向かっていただき、
あなたはおもむろに戒名を読み上げ、
全員で「献杯」と唱和して、杯を持ち上げ、三口でいただきます。
それから杯を置き、合掌し、
『南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)』
と唱えてから、お斉をいただいて下さい。
質問
思い出しました!ありがとうございました。
ところで、『三口で』って・・・
結婚式の時も三回で飲んだのですが・・・
妙喜
電話でお答え出来るのはここまでです。
また勉強会にいらっしゃい!
数には、すばらしい意味があるんですよ!
では、再会出来るご縁がありますように。
「おといれだより」平成25年11月号より
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