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大切な数珠がなくなった!

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大切な数珠がなくなった!

質問
もしもし、妙喜さん。
大切にしていた数珠がなくなってしまったんです!
それも母の形見の数珠が!

妙喜
厄(災難)が落ちたのですね。
よかった!

質問
えっ!どういうことですか?

妙喜
あの世にいる人は、あの世という天上からこの世にいるあなたを見ています。
そして、『ああ....そのまま行くと水たまりに落ちる!』とか、あなたの行動のたった今よりもずーっと先も見えているのですよ。

でも、あなたに知らせたくても姿もないし声も出ない。
そこで、霊の出来る知恵を使ってあなたの大切にしている物を動かして、何とかあなたに気付いてもらおうとするのよ。

少しぐらいのことでは驚かないあなたでも、お母さまの数珠がないとなればビックリして、どうしたんだろう!と思い、こうして妙喜に聞いてくるのが、亡きお母さまのあなたへの思い送りなのです。
そして災難も取り除いてくれるのですよ。

質問
ええーそれじゃ、私は何をしたらいいのですか?

妙喜
さっそく、お仏檀に感謝の気持ちを込めて、お灯明(ローソク)に火をつけて、お線香を3本供えて、
お母さまに差し上げたい物を1つお供えし、おリンを2回大きく鳴らして、
「見守っていただきありがとうございます」とお礼を言って下さい。

質問
あのー、母はビールや焼き鳥が大好きだったのですが、お酒やお肉は供えてはいけないんですよね?

妙喜
四十九日までは、まだあの世とこの世の間で迷っているので、誘惑する物を供えてはいけません。

もう7回も済ませているお母さんです。
きっと喜んであの世で受けて下さいますよ。

でも1つ大切なことがあります。
何でもお母さんに甘えて頼らず、これからは自分で自分のことを気をつけるようにしましょう。
お母さんはそんなあなたを見たいと思います。



「おといれだより」平成27年10月号より



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