Home » 日常に活かす密教 » もっと知りたい仏の世界 » 墓石?位牌?ご先祖さまはどこに?
質問
今朝、お仏檀をお参りしていたら、ふと『ご先祖さまの御霊(霊魂)は墓石に入っているのか?それとも位牌に入っているのか?』という疑問がわいてきました。
妙喜
墓石や位牌にある戒名は『名前が書いてある方の住まいは、ここですよ』という標、家に例えれば『表札』です。
あなたも、家に帰って自分の家の表札が外されていたら、『あれ、ここは自分の家なはずだが、入っていいのかな?』と不安になりませんか?
質問
そりゃ・・・不安どころか、怒り、悲しみが・・・。
妙喜
死後の人の肉体は滅んでなくなりますが、霊魂は生きつづけています。
その霊魂の住まいがお墓です。
そして、家の仏檀は別荘です。
なぜ別荘が必要かわかりますか?
生きている家族たちとのコミュニケーションの場所なんです。
生きている間は、お互いに無干渉であったのに・・・と思うでしょう。
死ぬと、人間のときには見えなかったもの、感じられなかったことがいっぱいわかってくるのです。
そこで、お仏檀の位牌に向かって「おじいちゃん、おばあちゃん、今日も見護って下さい」とお供え物をして、お話しをするのです。
毎日続けて不思議と無事に過ごせていることに気が付けたら、もっともっと力添えしてくださいますよ。
「おといれだより」平成29年11月号より
もっと知りたい仏の世界