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『彼岸』とは『悟りの世界』のことです。
悟りの世界に入ったご先祖様に会いに行き、ご供養する日です。
彼岸は一年の内、春と秋と二回ありますが、昼の長さと夜の長さが同じ日を彼岸の中日と呼びます。
そして、『昼』とは私たちがいま生きている『この世』を表し、
『夜』とは亡き人たちがいる『あの世』を表していると考えます。
昼も夜も同じということは、この世の人もあの世の人も同じ次元と思って、
彼岸の一週間はこの世の人もあの世の人も、
一日目は、みんなに施しをしましょう
二日目は、悪いことはしないようにしましょう
三日目は、なにごとにも辛抱しましょう
中日は、先祖に感謝して、お墓参りをしましょう
五日目は、精進、努力をしましょう
六日目は、落ち着いた行動をしましょう
七日目は、よく考えて知恵を出してみましょう
と、悟りへの道を歩むのです。
【水】 感謝する気持ち、布施(ふせ)の象徴
【花】 怒りやすいこころを鎮める、忍辱(にんにく)の象徴
【ご飯】 こころを落ち着かせる、禅定(ぜんじょう)の象徴
【塗香】 よいことに励む、持戒(じかい)の象徴
【線香】 怠けごころをなくす、精進(しょうじん)の象徴
【ローソク】 人間の悩めるこころを智慧の光で明るくする、智慧(ちえ)の象徴
この六つをお供えすることを『六種供養』といいます。
お供えした後に般若心経を唱えてご先祖さまの成仏を祈ったら、ご先祖さまは大喜びです。
仏教・密教の基礎知識